150807 中国旅行 1日目 但馬編

夏の旅行は中国地方へ行って来ました.
初日は兵庫県を山陰へ.

アルバム 150807-0813_中国地方







いつもの通り目的地の一番奥へ行って戻ってこようと山口へ向かうつもりだったんですが,もう年ですね.夜高速を走っても徹夜で走れないようになってしまっています.入社間もない頃は残業後に東北道を青森までノンストップで行けたのに,最近は福島あたりでくたぶれててしまいます.この日も土山辺りでダウンして仮眠.明るくなった頃に中国道分岐でだめだめ.

明るくなったのに高速走っているのはもったいないので予定変更して兵庫県を北上.竹田城へ.

天空の城と名高い竹田城は,観光客の急増によってえらいことになってしまった城跡です.昔は知る人ぞ知るひっそりとした良い城跡だったんですが,どうしてこうなったのやら.竹田城跡から少し離れた所の土産物屋が駐車場になっていて,平日だというのに8割方埋まっていました.駐車場から上はシャトルバスかタクシーもしくは歩きということで,居合わせた人とタクシーに乗り合わせて城跡へ.


タクシーを降りてからも10分ほどアスファルトを上がっていくと木々の間から城下町が見えます.


入場ゲート.観光客の増加により有料化され自由に出入りできなくなりました.


代わりにしっかり道が整備されました.


日本に山城は数多くあれど竹田城はその中でも特筆されるものがあります.戦国時代は赤松氏の城となっていた小さな城でしたが,ご覧の通り全域が石垣の城になっています.山城で総石垣というだけでかなり珍しいのですが,この城は江戸時代に廃城となっています.つまり放棄されていました.放棄されるに当たっては再利用されないようにと石垣を破却するものですが,どうしたことか,この城は破却を受けず,織豊時代の石垣城の風貌をそのまま留めています.そして,石垣を覆い隠す木々が無いため遠くから石垣がはっきりと分かり,また城からも周囲の景色がはっきりと分かり竹田街道が一望出来るという,観光面でも非常に親切な城でもあり,おそらく日本で他に無いTHE城というような城なのです.また,丹波山地の秋の風物詩である霧は城跡を雲海の上に浮かばせ天空の城たらしめる幻想的な風景を作り出します.




私はこの城が今観られる城の一番だと思っていますが,近年の観光客のせいで残念なことになってしまいました.ゲートが出来て早朝の来訪入場禁止,通行ルートと柵の設定,本丸への立ち入り禁止などなど,人が多くなったせいで安全面を考えざるをえなくなったとあれば仕方無いのですが,残念なことばかりです.私は昔からこの城を知っているので,野ざらしのほったらかしだったころを知っていますが,忘れられた城という感じでなんとも趣がありました.
あたりが真っ暗な内に本丸まで上がって,天守台に腰掛けて待つ日の出は最高でした.辺りが明るくなるにつれて石垣が現れてくる,丹波山地の風景が見えてくるあの感動は筆舌に尽くしがたいものがありました.まわりにはほとんど人が居ないなかで観る日の出は本当に素晴らしかった.今となってはそれも出来なくなってしまって残念で仕方ありません.ほんともっとマイナーで良かったのに.


有料化になって初めて来ての感想は呪詛に近いものですが,周囲の丹波山地の風景は相変わらず.やっぱりこの山間の風景は好きです.


こうなってはいっそ昔を知らない方がいいかもしれない.



駐車場まで戻って少し南へ.生野銀山です.この一帯が岩山になっていて,奥の岩山一帯が銀山として栄えていました.


展示を見る前にまず坑道へ.


手掘りの坑道が長く伸びていて真夏でも一気に13度で肌寒いくらい.


こんな棒杭で持つのんかいな?




やがて機械掘りのエリアへ入る.こっちはこっちで規模が違う.


見学を終えて出てきたら急な夕立.備え付けの傘を借りて資料館まで退避.展示を見ている間に止んでくれたので次へ,ですが,兵庫県は何も調べてなかったので思案.坑道を観たので玄武洞かなっと思ったけど遠い.じゃあ出石にしようと北へ.



出石に着いたのが16時過ぎててもうどうしようもない.出石城は公園で出入り自由なのでぶらぶらと.後ろの山が城の本体なので上まで上がらないとですが,その時間も無いので下の石垣城域だけ.


立派な石垣です.背後があるから見栄えもします.


瓦屋根が広がっていて城下の風景も良いですよね.


街へ降りてきて時計台へ.皿そばも久々かと早めに夕食を食べてこの日はここまで.


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