150726 南東北旅行 2日目 相馬野馬追祭編

待ってました,な本祭り.長年見に来たいと思いつつ来られなかった相馬野馬追祭をようようと見に来られました.開場は南相馬市で二本松から東へ向かうつもりだったんですが,せっかくここまできたならと少し遠回り.

アルバム 150725-0726_南東北







福島第一原発の周辺の様子を見てみようというので少し回り込んで南から入ることに.帰宅困難地域に指定されている場所でも国道6号は通行可能なのでこれを北上して向かいました.



車載動画より.本当に国道以外にはそれられないように封鎖されていてただただ前へ走るだけ.
道路自体は整備されているとはいえそれ以外は手つかずで,人の全く居ない街というのは何とも言葉に出来ない異様さがありますね.まだ前後に車が居て信号がちゃんとついているというだけで随分違うんですが,それでも落ち着かないなかで走っていました.実のところ小学校の時に双葉町へ来たことがありまして,原発のこととは別に15年も前のこと覚えているだろうかと思いながら走っていたんですが,さすがにさすがに,走ったような気があるような無いような,なんとなく見覚えはあるなというくらいの曖昧な感じでしたね.

規制区域を過ぎると今度は津波浸水地域を走ることになってこっちも結構なエリア.原発とのダブルパンチでどこからが規制区域でどこからがそうでないのか正直なところよく分かりませんでした.復興はまだまだ始まってもいないという感じを受けました.



さてさらに北上すると南相馬市.まずはと道の駅へ向かっている最中に出くわすのがお行列に向かう数騎の騎馬武者.本当に来たんだという実感もかくや,どうすんのこれ,と狼狽える私.騎乗の武者が対向車見て誘導してくれて,驚かさないようにそーっと追越し.馬の脇を抜けるって怖いもんやね.
道の駅へ行って一旦情報収集をしてから雲雀ヶ丘の祭場地へ.駐車場は早めに埋まっていくという話だったので歩けるそこそこのところへ入れる.臨時で用意された霊園の駐車場だったかな.それでももう5,6台で埋まるというところでしたけど.

相馬野馬追祭は相馬中村藩の軍事訓練と神事から受け継がれた盛大な騎馬の祭典.500騎にも上る騎馬武者が一堂に会するという他に例のないお祭りで,国の重要無形民俗文化財に指定されています.三日間あって一日目が宵乗り,二日目が本祭りで三日目が野馬懸.神事としては三日目が重要ですが,盛り上がるのは二日目の本祭りの今日.この日は500余騎からなる騎馬武者行列に甲冑を着けて競う甲冑競馬,そして神旗争奪戦と大いに盛り上がる行事が目白押しです.




駐車場から歩きで会場へと向かいます.まだお行列の一時間前とあって閑散としてますが,すぐに人で埋まり出します.既に茹だるような暑さになり始めててこれは難儀なことになりそうだと思いながら,騎馬武者行列の通りを軽く下見をして南相馬市博物館へ.

博物館の常設展示は期待してたほどでは無かったけど特別展の物具展がなかなか良かったですね.
博物館をでて裏手から雲雀ヶ丘の祭場地へ.ああそうや,こんな風景やったと,ようように思い出します.相馬野馬追祭は先述の双葉町へ来た時にも見学に来ていました.というかそれが残っていたから今回来たいと思ったということでもあるんですが,うろ覚えながらも思えているのが高台から見下ろしている風景と人混みの中で見る馬の隊列というだけ.他のことはただやたらと暑かったというだけでみな忘れていたんですが,断片でも繋がるものですね.それにしてもこんなに多きかったんやろうかと今にして思い直すだだっ広さ.空は晴れわたり強い日射しが照りつける様はまさにあの時と同じでした.


お行列は始まったばかりなのでゆっくり歩きながら祭場地付近の縁道へと向かいます.パトカーに誘導されて向こうからやってくる旗の一団.


先陣.


騎馬だけでなく徒の者も続々と.


域内三つの神社の御神輿.






眼前を次々と立派な騎馬が通り抜けていくんですがからその迫力は尋常じゃない.柵も何もないから暴れたらそこまでだけど,調教か乗り手の妙か大人しく行軍.だけど,茹だるような真夏の暑さのお昼前.甲冑を身につけたお行列の参加者ももちろんだけど飾り立てた馬もたまったもんじゃなかろうね.息を荒くしてる馬も参りかけてそうな馬もいて,はよ着いてやってと思わんばかり.



お行列が通り過ぎたら祭場地へと戻ります.これから甲冑競馬が始まります.観覧席は自由席だけれども別に席取りも何もしてないので開いたところを探すんですが,お行列が終わってから戻ってきたのでどこも隙間が残っていない.ようようと日なたの外れに場所を見つけて座る.




甲冑競馬スタート.甲冑に旗指物で8~10騎程度の騎馬武者が祭場地一周1000mを疾走します.旗指物がたなびく音がすさまじい.



甲冑競馬が終わると神旗争奪戦に向けて騎馬武者が祭場中央へと集まってきます.





時間になるとホラ貝が鳴り花火が上がり打ち上げられ上空150mから二本の神旗が舞い降りてきます.これを騎乗で奪い合うまさに騎馬戦.


遠いのは遠いんですがこの迫力は早々見られる者じゃありません.


神旗を取った武者は名乗りを上げて本陣へと駆け上がります.

遠いのと望遠を北海道で壊したっきりだったので写真はそこそこにしてあとは観戦していました.以前来た時は神旗争奪戦まで見たのかなぁ.そんな長時間はいなかったろうから見てないかも知れないなぁとか思いながら観ていました.

神旗争奪戦も極まった当たりで早めに引き.駐車場がいっぱいということは帰りがえらいことになるやろうからと一歩先んじて.日曜のことですしね.あんまり遅くもなれないだろうと.



でもいわきまで下道でを走って温泉に入ってとリフレッシュして.高速に乗ってしまえば100kmばかしの距離.大したこともなく帰路につきました.









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