150313 東海旅行 愛知編

春先に少し温かくなってきたので旅行に出ました.

アルバム 150313-0314_東海旅行







いろんな方面へあちこち旅行へ行っているので行っていないエリアは,と考えて今回はきちんと回っていなかった愛知をターゲットに.
いつものごとく深夜に高速へ.川越インターからようやく繋がった圏央道を新東名を抜けて明るくなった頃に小牧へ.



まずは小牧山城です.道を挟んだ市役所の駐車場へ車を停めて大手道へ.織田信長が整備した城と言うことで山腹の正面を貫いた道が通っています.この大手道の両脇に家臣の邸宅を構えさせて守りと序列を示したという,織田信長の以降の城造り一番の特徴ですよね.




脇は公園として整備されているので遊具や神社となっていますが,段々になって削平地が構えられている様子はしっかりと分かります.


大手道を上りきると大きな堀にぶち当たって道は左へ曲がる.これは安土城と同じですよね.


その先は道が分かれていて本丸方向と西の峰を削平したと思しき曲輪へと分かれています.こちらは西側でこっちも結構広い.


本丸方向へ取ると深い堀が残っていてその先に細い道が上へ続きます.どこまで史跡でどこからが公園整備かは分からないけど,武者だまりなのかな?とか思いつつ登っていく.


本丸へとあがると所狭しと並ぶ石の山.石垣修理中みたい.


模擬天守の資料館は早朝のため入れず周りをぐるり.


濃尾平野の中にぽつりと突き出した標高85mほどの小山で扱いやすい地形ですね.木々がなければ360度見渡せますから.しばし高みで休んでから別の道を下る.少し肌寒くはありましたが,気持ちの良い森林浴になりました.


そのまま裾野の土塁部分へ.こっちは完全整備という感じ.でも分かり易くなっているし案内板も親切.


小牧山を下から見ると山という感じでは無いですね.こんもりとした森という感じ.


季節はちょうど花の咲き始めで綺麗でした.



次は清洲城跡,残ってないけど.


銅像を見て庭園見てさくっと終了.



その次が名古屋城.車で移動してると本当にすぐそこにあるってのがよく分かりますね.織田家に限らないとはいえ一国の統一前はこんな小さな領域でごたごたやってたんだと実感するには,現地を回るに限ります.


名古屋城は三度目ですが小さな時に一度,二度目は早朝で外からだけですから,ちゃんとした訪問は今回が初めてのようなもの.日が昇って温かくなり始めた園路を椿展みたり梅見たりしながら進みます.緑青になった銅の屋根の堂々とした姿はやっぱりいいもんですね.


天下普請の名城となると江戸,大坂と揃います.構造からすると大阪と比べることになるかと思いますが,規模は大阪かな?


本丸へ.大きな虎口の向こうには・・・・・・.


復元された本丸御殿の玄関が現れます.名古屋城の本丸部分は戦前まで残されていて,天守も当時現存していた20の天守のひとつでしたが,空襲によって全焼してしまいました.天守は戦後間もなくコンクリート造で外観復元されましたが,本丸御殿は長年礎石だけの展示になっていました.私が小さい時分に訪れた記憶で唯一残っているのがこの礎石でして,天守についてはすっかり抜け落ちているのにずらっと石が並んでいるところと,本丸御殿の再建に向けての募金活動のパネルだけはしっかりと覚えています.なので復元工事が始まったときから感慨深くニュースを見ていたし,城廻りを再開してからは余計に感心を持って見ていました.なので本当は公開されてすぐに来るつもりだったんですが,いろいろあって2年近く過ぎてようやく来ることが出来ました.


中が見学できるんですが,襖は金箔貼り.行灯の光で部屋の中が輝いています.なるほどなぁ,豪華さだけでなくてロウソクの明りでも明るく見せられる実利もある趣向だろうな,と見入っていました.ちょうど米朝師匠の落語のマクラで語られている舞子の白壁塗りや芝居小屋の日光の照明なんかのくだりの少ない光で綺麗に見せるための工夫というのを思い出して感じ行っていました.


・・・・・・最もこの行灯はLED照明で指向性もかなり強いのでロウソクなどとは比にならない明るさなんですけどね.


本丸御殿の復元計画は三期に分かれていて,今はその一期が完了したところ.玄関と表書院の部分が公開になっていますが,後続で二・三期部分の復元工事は続いています.もちろん見学出来るわけですよ.一般観光客は工事中は見ても仕方がないとか言うけれども,こういうときこそ見るべきだと思うんですよね.こういう機会こそ逃したら次は無いんですから.


三期部分は木組み中.屋根を乗せる梁の組み上げから屋根の基礎部が見られます.




三・二期の部分から一期の方へ順路が流れるんですが,基礎から屋根を葺いていくまでが部分を追って順々に見ていけます.




こけら葺きと聞いて知っていても葺き終わってから外見見てもどうなっているかは分からんですよね.


大興奮で作業に見入ってました.これは価値のある展示ですよ.また行かねば.


続いて小天守側から入って大天守へと.中は通常展示でこっちは大阪城とおんなじような?


展示を見た後は外をぐるり.空堀は修復中の石垣置き場.


二の丸庭園の方も回ってから次の目的地へ.



熱田神宮へ向かうつもりでしたが,駐車場がいっぱいということで敷地をぐるぐるした挙げ句にスキップ.




高速へ乗って岡崎城へ.


正面ではちょうど時間だったようでからくり時計が舞ってたけど,大きすぎるスピーカーの音のせいで品なく感じられたのは残念な.


本丸方向へと歩いて行くと素掘りの堀と丸くカーブしている石垣堀.なんとも珍しいですね.


天守はコンクリート造の外観復元.内部は資料展示なんですが,なんか特別展示のための改装中だとかで業者の出入りは多いわ,常設展示の場所を展示準備物置き場にされてるわで見るものも見られずぶつくさ言いながら出る.正面の武士の館は特別展示の場所が分かれてたからまだ見られたけど,あれはないわ・・・・・・.




岡崎からまた少し高速へ乗ってから山手へと向かいます.まずは野田城.ちょっとした森の端にあって車道からあっさりと見られました.梯郭式の小さな城跡ですが,削平地と堀がしっかりと残っていました.


井戸跡.


小さな神社の境内でひっそりしていながら清々しさがありましたね.



続いて設楽ヶ原と行きたかったんですが,夕方小前で時間がすこし怪しくなってきていたので先に長篠城跡へ.長篠城跡は二本の川が合流する地点に築かれた城郭で三又を囲うように縄張りが張ってあります.帯郭の駐車場から先はすぐに本丸.


だだっ広い本丸と奥の少し高まった場所は土塁.


たぶんこれだけの高さを盛ったんでしょうね.良く残っています.


本丸の端を線路がぶち抜く.その向こうには新東名工事中.新東名がこの辺りまで入ってくれば交通面で大きく変わりそう.


城郭の二面を遮る川は深い断崖.



長篠城跡で時間を取ったせいで設楽原の方には厳しい時間になったのでここまで.ちょうど河津桜が綺麗だったのでのんびり散策してから湯谷温泉でリフレッシュして次の日へと移ります.


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