道東を回って来た時の旅行記です.
一日目は北海道への移動編
![]() |
アルバム 141115-1119_北海道 |
本当はお盆休みにがっつりと考えてさんふらわあまで取っていたのに仕事でお盆が飛び石.ようやく落ち着いた11月に代休消化がてらで規模縮小していくことにしました.北海道の11月は大丈夫かしらん,と心配はしたものの,本格的な雪は12月からだと言うことに当て込んで思いつきの勢いで押し通しました.たしか2,3日前に決めて宿とレンタカー,飛行機を取って準備しての突貫旅行でした.
前日を定時過ぎに退社しての青森行き夜行バスにてまずは弘前へ.道東なので往復飛行機なんですが,以前の北海道旅行で一箇所寄り道がしたかったので片道は陸路を使います.ちょうど寒波が北日本を襲うといっていた頃で,バスを休憩で降りる度に寒くなっていき,紫波SAあたりからは雪が舞っていました.翌朝に弘前にて下車.青森まで行っても良かったんですが,電車の乗り継ぎに余裕があったので少し寄り道.
3度目の弘前城です.公共交通機関を使っての訪問は初めてなので駅からの距離や道の流れなんかに気を向けたのはこれが初めて.やっぱり手段を変えると見えるものが変わるものですね.しかも雪の朝で,しんまりとした空気を味わいながら弘前城へと向かいました.駅からだと2kmくらいあるんでしょうか,わりかし歩きますね.でも公園付近まで来るとお馴染みのもの.

まずは北側へと回ります.ちょうど雪の降り方がひどくなってきて公園の堀も霞んでくるくらい.

ここのミニチュア好きなんですよね.昔の建造物の姿を残しておく面白い方法だと思います.
その後で追手門へ.

東日本でまともに建造物が残っている所はそうないのでじっくりと見学・・・・・・したいけど寒かったのと雪がすごいので足早.南内門の前まで来ると真っ白.石灰でも巻いてあるのかと思いきや橋の上だけの積雪.向こうには深紅の紅葉が散らずに残っていて何とも言えぬ風情.

青森まで北上してきて,晩秋の早雪でちょうど季節の境目に立っているというのが実感と共に感じられた瞬間でした.

門を抜けて天守の前まで.雪化粧していて何とも風情がありました.

この天守も石垣修復のために曳屋になるんですよね.今年の花見時分が過ぎたら本格的にという話で,珍しいので是非とも見てみたい所.ひょっとすると今年は弘前に通うことになるかもしれません.
早朝のことなので中へは入れませんから,そのままゆっくりと三の丸へ回って再び駅へと歩く.時間的に周遊バスに乗れる時間だったんですが,バス停に着いてもバスこない,次のバス停へ歩き出したらバスが追い越していくというのを数度やってるうちに弘前駅へと到着.ここから長い列車旅の開始.まずは弘前駅から青森駅で乗り継いで青函トンネルをくぐって北海道へ.

木古内駅でございます.去年もここまできたんですが,ちょうどバスの乗り継ぎのない特急で来てしまったせいで何も出来ずに函館へ向かってしまいました.新幹線駅の新設作業まっただ中.前の通りから大々的に手を入れているようですね.今回はその教訓を得て,乗り継ぎを調べて来ました.
木古内からバスで1時間半,本当に時間がかかります.朝早く出たのに松前に着いたのがお昼過ぎ.海沿いの国道から松前城へと上っていきます.バスに乗っている時点から強くなっていましたが,松前についてもしっかりと雪.積もっていないので本当に降り始めだったんでしょうが,ひっそりとした冬の港街という雰囲気でしたね.

登ってまずは砲台跡へ.風と雪に煽られて荒れる松前の海が目の前に広がります.

のんびり地形を眺めて,と思ったのに雪が強くなってきて,こらたまらん,と駆け込むように資料館の中へ.

松前城に来るのは2度目.前は夏の長期旅行で車で来てお城と武家屋敷だけさっくりでしたが,天守内のアイヌ関連の資料展示が印象に残っていてもう一度来たかったんですよね.もちろんスタンプという目的もあったんですけど.アイヌについては東北旅行でその経緯についてさらりと見たものの,北海道での話はあまり知らないのですよ.

天守を出たあたりで雪も弱まってきたので続いて郷土資料館へと.歩いて15分ほどとそこそこ離れているのでバスの時間も気になったけどいくだけ行ってみることに.途中にあったゴローニン幽閉の地の碑.ほんとはもう少し奥まったところらしいんですが,こんな所に2年も幽閉されていたとか.

そのすぐ先にあるのが郷土資料館.図書館と体育館がセットになっているようでぱっと見では観光施設だと分かりませんでしたね.電気も付いていなかったので職員の良そうな体育館の方へ行ってみたら中央の扉からとの案内.行ってみると無人の展示スペースになっていて松前の自然から生態,郷土,文化と順繰りに見せて行くタイプの資料館でした.無人でどうなのかと思ったけど2階構成で広さも内容も良くまとまっていて悪くなかったです.
郷土資料館から少し余裕をもってバス停へと戻り木古内行きのバスへ.また1時間半かけて木古内駅,そこから特急で函館駅へ.後ろの時間が合えばレンタカーで夜景を狙おうかと思ってたんですが,天気が曖昧だったのでそのまま函館観光へ.

函館到着は17時過ぎ.そのまま市電で宝来町へと高田屋通りの下まで行っていつものコース.すっかり暗くなってライトアップの入った函館の街ですが,やっぱり少し暗くなってる気がしましたね.

護国神社の鳥居です.私はここから眺める函館の街が好きですね.ほっと落ち着けるような気がします.


神社をお参りしてからロープウェイ乗り場へ行って相変わらず人の多い行列を尻目に教会群,大三坂,見下ろす函館港.

下っていってベイエリアへ.ラッキーピエロとハセガワストアを梯子してからゆっくりとレンガ街.実は赤レンガ倉庫街に来たのは初めてでした.いつも一本横の通りを歩いて駅に向かっていたので気がつきませんでしたね.

函館駅に着いて19時には札幌駅行きの特急へ,たった二時間ではあったけど,毎年行っていた函館訪問が出来たので満足.でもやっぱりあの場所の夜景をきちんと取り直したいです.
特急に乗ったら疲れで居眠り,そのまま千歳のホテルで休み,翌日へと繋がります.