旅行記に残すかどうか悩むあたりの小旅行ですが一応残しておこうかと.
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アルバム 140726_群馬 |
一年前に鉢形へ行ったノリでまたどこかへと思っていた時分で,そういや,群馬を回っていないな~と思い立っての日帰り旅行.
早朝ではあったけど明るくなってからの出立で下道をのんびり走ってまずは太田へ.
広々とした関東平野から北上していくと山が見えだして,次第に大きくなっていくことに安心感を覚えるあたり,山育ちだなと実感します.
太田へ入って川を渡ったあたりから向こうに小山見え始めます.それが今回の目的地である金山城.
平野の真ん中にそびえる山を丸々城として構えた山城で,関東七名城のひとつとして数えられています.
山上に駐車場があり,本丸まで15分くらいの所まで車で上がっていくことが出来ます.

駐車場から遺構をぶらぶらと見学.
土塁や堀の遺構が良く残っています.
やっぱりこの辺りは関東の城といった感じ.

木々の間からは金山の街が見下ろせます.

ちょうど朝日が差し込む時間帯で木漏れ日が気持ちよかったですね.

駐車場からゆっくりと登城道へ.
しばらく歩くとあたりが土から岩へと変わっていきます.
金山城は土で作られる関東の城の中では石の城として有名な城ですが,その由縁が石山であることとよく分かります.

堀切.尾根を歩くように本丸へ向かう途中にいくつも掘ってあります.

そうこうしているうちにウッドチップの遊歩道が石畳の道へと変わり,石垣が見えてきます.

岩を削り取った大堀切.

この右手が郭の中核になります.
木橋と石垣を組み合わせた堅固な造り.

その内側の長屋や馬場を抜けて大手へ.

山地のこと,水を溜めた月の池と石組みが見えてきます.

有名な石組み.

ここはすごいですよね.入ったものを石で圧倒してしまいます.広さはかなりあるのに視界を石で埋められているので威圧感や圧迫感がある異様な空間ですよね.城跡というよりも遺跡と言うような雰囲気を持っていました.

どっしりしてるけどこれ中まで石積んでるなんて事はないよね?

日の池.石造りで堂々としたもんです.
山の上であろうとも水で困ることはないとたたえて見せたとのこと.

本丸部分は急峻な石段の上に神社.かなり古びがきていてひっそりとたたずんでいました.
一通り見終わってから開館の頃合いを見計らって中腹の金山城跡ガイダンス施設へ.
資料展示スペースと,簡単な文化財センターを兼ねたような所でしょうか.係の人といろいろ喋ってから展示を見学.
金山から続いては岩宿博物館へ.

群馬と言えば何かなと調べていて岩宿が引っかかったのでという流れ.
岩宿遺跡は歴史の授業でまず最初に出てくる旧石器時代の遺跡ですね.
日本の縄文時代以前の考古学を切り開いた遺跡だそうで,耳にしたことはあっても詳しくは知らないのでいろいろ新鮮でしたね.
この辺りの時代は基本的に推測で進むから,気を張らずに見ていられて楽しいです.歴史学になると文献と推測入り乱れてややこしくてかなわん.
洞窟とかあちことぶらぶら回ったあとに赤城山の方へ・・・・・・.
気ままにドライブしようかと思ったけど山頂が雲被っていたので途中でやめ.
反れて足尾の方へ行こうかと思ったものの帰りづらくなるのでやめ.
それなら沼田へ行こうかと思い直したものの行ったら後へ引けなくなるのでこれもやめ.
中途半端に西へと回り込んで箕輪へ.
箕輪城です.

街にでもなっているのかと思いきやひっそりと丘と宿場町風の構えが見えるだけ.
誰も居なくてひっそりしたもの.

地図を見ながらぶらぶらと歩きまわる.

規模は恐ろしいものですね.中世の山城だと思ってたらとんでもない広さを持っています.

丘全体を平らにして堀をめぐらせてと聞きはしたものの,堀の高低差も,その規模も立派なものですよ.

これが堀だそうな.空堀だから平時はここも利用してたんでしょうね.

鍛冶場跡には石垣が残っています.苔が良い色出してました.

城域の端まで行ってみようとアホが夏の盛りに藪道へ分け入る.
沸き立つヤブ蚊の蚊柱に踊りながらの散策,なんか毎夏どこかしらでやらかしてるような・・・・・・.

ぐるっと回って見たけど草木の生い茂った時期で特に何も見えず,正面の方へ回り込んで駐車場へ.

ちょうどボランティアガイドの人が来ていて,スタンプ持ってきてますよとの声かけから
あ~だこ~だとおしゃべり.見て回った後なので感想やら質問やら,旅行の話やら花を咲かせてました.
夏の昼下がりでしたが城跡を抜ける風が気持ちよくて楽しいひとときでしたね.

箕輪城を後にして高崎市内の高崎城.

ちらりと残っているところを見て,群馬県立歴史博物館へ.
後ろの時間を気にしてサクッと見終わるつもりだったんですが,
いつもの通りで大したことないだろうと思っていた博物館が異常という法則発動して
内容の濃さに時間があっという間に溶けてしまいました.
てなことで,夏の日帰り旅行はここまで.