8日目は宮崎から北上コース.
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アルバム 130427-0506_九州 |
本当なら既に大隅半島にいるはずなんですが,前日のフェリー乗り損ねのために未だ薩摩半島.
でもさすがに佐多岬で日の出見てしまったら半日から捨てることになるので,とすっぱり大隅半島を切り捨てることに.
これによって本来の予定通りに進められることになったので安心して日南海岸へ.

青島です.
日の出前のオレンジに映る鳥居のシルエット.綺麗ですね.
ゆっくりと鬼の洗濯岩といわれる地層面を見ながら神社の方へと散策.

やがて海岸線でご来光.
霞んでいるのがいいフィルタになっていて綺麗でした.
日が昇ったら青島をぐるりと一周して次のポイントへ.
城下町の古い街並みを残す飫肥です.
朝なので資料館は開いてないですが,お城と街並みは見て回れるのでゆったり散策.

まずは飫肥城を見てまわります.
飫肥城も石垣だけだったところをいくつか復元や再建が行われています.
石垣の規模も大きさもなかなかのもの.
また城下町が川が蛇行している平地に作られているので街が三方天然堀に囲まれているというわりと素直な地形を利用した城下町なのもいい感じ.

鬱蒼と苔蒸した本丸は雰囲気抜群.
早朝の空気の清々しさもあってとても良かった.

城下町も散策.
竹田や島原,知覧と回ってきたけどそれぞれ似ているようで違った風景なのがいいよね.
ぶらぶら歩いている内に資料館が開いたので見せてもらって飫肥を後にします.
一気に戻って熊本の山都町へ通潤橋を見に行きます.

途中にある重要文化財の霊台橋.
1847年完成の石橋で昭和41年まで国道として現役運用されていました.
今も人道橋として渡れます.
そして,向かうは通潤橋,の前に通潤橋へ渡す水の取水地へと行って来ました.

小学校でも習いました円形分水.
川から引いてきた水をここへと引っ張ってきて,円形にわき出させています.
わきだした水を綺麗に7対3に分割し,7を通潤橋へ,3を地元に分けています.
農耕地の面積に応じて公平に取水出来るようにという争いを避ける知恵だとか.
知れば知るほどよく考え抜かれていると感心してしまいます.

分けられた7の水は水路を通り6km先の通潤橋へと向かいます.
通潤橋への注ぎ口の高度はここからたった6m下.
1/1000勾配の水路とかよく作ったもんですよ.
そして通潤橋へと戻ってきます.
ここで通潤橋資料館のおっちゃんの説明に感銘を受けて飛び出したのが3日前.
観光放水を見るというただそれだけのために飫肥城から3時間半走ってきたんですから,我ながらよくやります.
幸いにも放水までは十分に時間に余裕があったので周囲散策.

通潤橋の裏手の五老ヶ滝.
距離はあるけどなかなかの瀑布.
しかもこれ,通潤橋の下を流れた水なんですよ.
こんなところでも水がいかに低いところを流れているかを実感出来ます.
確かにこれだけ低いところを流れていたら汲み上げるわけにもいきませんよね.

遊歩道をぐるっと回って通潤橋へ戻ってくる.
円形分水の取水地から6km流れて来た水路がここに.

向こう側へと水を届ける3本の石管.
3日前に見たはずなのに全く見方が違う.
やっぱり予備知識は大事ですね.
放水を前にしてのためにどんどんかさが増していく台地側の水槽をみて本当に通潤橋から水が送られてきてるのを実感しました.
実際に石管から木の葉もいっぱい出てきていて,これは確かに放置してたら詰まるよな,と実感.
そんなゴミ掃除のための放水を前にいつしか周囲は観光客だらけ.

そして時間になり,おっちゃんが木栓をハンマーで叩き・・・・・・.

ぷしゃあああ(

いや,ほんとこれがすごい勢いなんですよ.
水しぶきと轟音とはもう”爽快”という言葉のまんま.

来て良かったとつくづく思える場所でした.
放水は15分くらいと聞いていたんですが,それ以上に長くて栓を閉めたのは30分後くらいでした.
なので私みたいに焦って動き回らずともじっくり楽しめます.
放水が終わってから熊本へと舞い戻ります.
最後に残しておいた熊本城へ.
冬に行ったので最悪の最悪は切ろうとしていた場所.
だって行ったら半日食われるんですもん.中途半端な訪問は命取り.

冬の時に正面の二の丸駐車場は無理だと悟っていたので裏側の三の丸の駐車場へ.
すぐそばの旧細川邸は緑がいい感じ.

二の丸櫓門の大きな枡形.

一度回っているとは言え素晴らしいものは素晴らしい.
宇土櫓マジカッコイイ.

宇土櫓最上階から大小天守を.
左側の石垣は冬に工事中だったのが直っててちょっと嬉しい.

とはいえ時刻は17時の閉門間近.あちこち見回っている暇はありません.
と思ったらGW特別対応ということで本丸御殿と天守については20:00まで開いているとのこと.
天守付近以外は閉門してしまうのでいそいそと馬具櫓のところまで石垣群を見学.
結局東側の現存櫓群まで見て回れませんでしたね.

ひとまず外へ出て市役所の展望フロアへ.
ここからはお城を御殿や櫓含めて一望できます.
この規模で建物を讃えた城郭なんて他にないですからね.
ということは現在において最も往年に近いお城の姿なのです.
しかもこれからどんどん復元を進めていくというから,来る度に景色が変わっていくことでしょう.
生憎ガラス越しなので写り込みが激しくてちゃんと撮っていないのが残念.
夜にも来たんですが写り込みがさらにひどかったんですよね.
その後,夕食を経て暗くなった頃に再び登城.
実は冬の旅行の時に年内に来直すことを見越して熊本城の年間パスを買っておいたのだ(アホ
2回入ったら元取れる額なんだけどそのおかげで躊躇無く3回目に入れたぜ(

どや.
トワイライト熊本城.
しかもこの位置からの撮影は閉門後は出来ないわけですからGWの開門延長様々ですよ.
人も少ないし最高のロケーション.このタイミング出来てほんと良かった.
惜しむらくは三脚を置いてきたことだけ.
それでも手持ちでよく頑張ったよ.
興奮のあまりか天守上からの熊本夜景はぶれまくってたけどもう前の写真でお釣りが来てる.
大満足のまま熊本を離れ最終日へと突入します.