2日目は長崎の旅.
この日もがっつり歩き旅でした.
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アルバム 130101-0105_九州旅行 |
起きてチェックアウトが4時半ごろだったかな?
外灯が灯るだけのひっそりとした長崎の街を移動開始.
長崎は中学の修学旅行で来,それから6年前の夏に単身で一週間がっつり滞在したことがあるので
旅で回った街々のなかでは最もよく知っている街です.
6年ぶりとは言え道がそう変わることもなく迷うことなく懐かしみながら歩いてました.
まずは長崎駅前で荷物を全部コインロッカーに放り込み,三脚ほか手回り品だけの身軽な状態になって西へ.
長崎は山に囲まれた湾口の街で山の上からだと長崎の街が一望できます.
いろんな方面から見えるんですが,一番有名なのは稲佐山の展望.
日本三大夜景に数えられる展望を撮らないわけには行きません.
稲佐山へはロープウェイと山頂への車道が通っていますが,
朝5時にロープウェイもバスもありませんのでひたすら歩いて登ります.
歩くと行っても車道ですのできついことはなく,一時間も歩けば山頂へと到着出来ます.
が,ここで痛恨のミス.
デ ジ イ チ を 忘 れ た !
えっちらおっちら三脚担いで登り,山腹を2/3くらい登った辺りでカメラがないことに気づく伊頼.
肝心のデジイチをコインロッカーに置き忘れるという大ポカをやらかしてしまいました.
あまりの事態に言葉失っていたわけですが,いまさら取りに戻るわけにも行かず,仕方なしにそのまま山頂へ向かいました.

山頂にそびえる鉄塔と月.
サブのコンデジをよく腰に吊っていたものだと思います.
いろいろ物足りないなりに,それでもあると無いでは大違い.

展望台へ登ると広がる夜景.
この展望台,事前に調べるまでもなく夜間は閉鎖されると聞いていたんですが,
閉鎖されているのは屋内だけで屋上は開放されていてびっくり.
展望台の脇から見るだけのつもりだったので思わぬ収穫でした.

目覚める前の長崎の街.
他にもちらほら夜景を見に来る人がいましたが,
でかい三脚にコンデジで頑張ってる姿は滑稽に映ったでしょうね・・・・・・.

日が昇ったら稲佐山を下山.
遊歩道を抜けると野外ステージがあります.
6年前ぶりに来てみたら意外と小さく感じてしまった.
長崎駅前に戻ってコインロッカーにて三脚とデジイチをトレード.
路面電車で観光フェーズへ移行します.

まずは出島.
街中にあって意外に思ってしまうのですが,それは埋め立てによるもの.
江戸時代はここが水際だったわけです.

内部は当時を再現した資料館になっています.
と言っても半分くらいで残りは発掘調査中.
敷地全域を買い戻して在りし日の形を残すそうで.

柵の向こうが海だったなんてことを説明しても理解は及ばんでしょうな.
私も前回の歩き旅がなければきっと出島がこの位置なことに疑問を持ってもそこで終わりだったと思います.
繰り返し来て見ることで理解を深めることが大事だと実感出来る瞬間でした.
そこから再び路面電車でグラバー邸へ.
路面電車は8分間隔で運行しているみたいですが,信号待ちが結構あるのでさほど速くは感じません.
停留所での待ち時間を含めて考えたら歩くより少し速い,程度でしょうね.
長崎の観光地は凝縮されているので端から端へと歩きメインで回るのが最適だと思います.

もはやおなじみのこの坂.
大浦天主堂を見て,天主堂脇からグラバー園へ.

長崎の街.
この風景は横浜や函館に繋がるものがあります.
山の迫った港町,坂の街であると共に幕末期に同じような経緯を辿った街としても通じています.

この頃には観光客だらけでゆっくり見ている余裕がなかったのが残念.

のんびり坂を下りながら孔子廟前を抜けてオランダ坂へ.
ここらは坂を見るより散策することが重要なんですが,生憎タイムアウトですごすごと路面電車へ.
長崎の街を半日で回るとか不可能にも程があるのですが,
前回5日かけてがっつり歩き旅をした街なので今回はあっさり切り上げて次へ向かいます.
長崎駅から特急で諫早へ.
JRから島原鉄道へと乗り換え有明海を望みながら列車に揺られます.
いつの間にかうつらうつらしているうちに島原到着.

島原駅.
大手門をモデルにしてるって聞いて大手口ここだったのかと思ったけど大手門ここじゃなかった.

駅から通り一本でお城が見えるのは城下町ならでは.
雲行きが怪しい感じだったのでちょっと早足目にお城へと向かいます.

見よ,この勇姿.
広い堀の向こうに重ね折られた石垣と幾重にも重なる白壁.
ずっしりと上を押さえる松.美しいですよね.
映っているのが本丸でこの奥にもう一つ二の丸が並んでいてそれを総石垣の堀が取り囲んでいます.
これが4万石の領主のお城だと言うんですからそれはもう一揆もありなん.

とはいえお城復元ブーム時の整備だけあって,げんなりする部分も.
二の丸からしか入れないはずの本丸へ遺構潰して橋渡して車道作ってあります.

そこまでして天守前にしか駐車場つくるもんでしょうか?
そんなことはないと思うんですがね.
復元の五層の天守は大きさこそ立派なものですが,破風が全くないシンプルな作り.
天守の威容を示す破風が全くないんですよね.
どういった経緯かは知らないですがかなり奇妙に映りますね.
なんとなく弘前城の御三階のそれを連想しますがはてさて.
にわかに雨が降ってきたので天守の資料館で島原の歴史を見ながらやり過ごす.
最上階からの視界は雨のせいで雲仙も見えない状況でしたね.

見終わったころに雨が上がったので周囲を見てまわります.
先ほどの重ね折れた石垣と曲輪.
結構ずさんな感じにうっちゃってありましたが,それでもどういう形だったかは類推出来ます.
巡っているうちに雲が切れ日が射してくる.
雨に降られているとは言え,毎度毎度上手い具合に綱渡り出来ているのは自分の運と思って良いよね.
お城を後にして今度は武家屋敷へ.
島原城の北西方向に武家屋敷群が残っています.

中央に水路を通した通り.
島原は湧水でも有名で,市内いたる所から水が湧いています.

武家屋敷.
広いかと思いきやそんなことはなかった.

武家屋敷と言っても中下級武士の屋敷と言うことで結構こぢんまりとした風体です.
けど,こういう質素な屋敷が残っていることってあまり無いので貴重なんですよね.

武家屋敷からまたお城脇を抜けて商店街へ.
この辺りからむ?って思ったけどむ?って思っただけだった.
いや小樽よりは近いと思うので可能性はかなりあると思うけど・・・・・・.

商店街から白土湖へ.
島原の一番の湧水がこの湖.これ湧水で出来てるそうですよ.
突如として湧きだしたので排水処理に水路を掘ったとか.
ぐるっと一周してみてちょうど日暮れ頃に雲仙も拝めたしまずまずでしょうね.
暗くなった頃合いで島原駅に戻り島原湊へ.
島原が僻地だ僻地だと聞いていましたがんなことはない.
フェリーで30分で熊本港ですよ.
そこから連絡しているバスで熊本駅前まで30分.
あっという間に宿到着.
本来ならここで終わるんですが,そうはいきませんよ.
熊本,夜.となれば行くところは決まっています.

ですよね~.
ライトアップで見事に浮かび上がる白と黒のコントラスト.
気を抜いて宿に三脚置いてきてしまったのを後悔しつつも頑張ってシャッター切ってました.

細かいことは翌日にするにしてもですよ,大小天守と五階櫓が林立してるんですよ.
こんな姿どこでも見られるわけじゃないですよ.
しかも織豊時代の威容を残す下目板張りですよ!
この段階で既に満足してしまっていたんですが明日に続きます.