121007 静岡旅行

先々月,先月とがっつり旅行へ行ったので今週はのんびりしていようかと思っていたのですが,
とあることが目に付いたのと,冬前にもう一回くらい,と思ったこともあってふらっと出てきました.

アルバム 121007-1008_静岡,岐阜







行き先は伊豆,修善寺です.
軽く仮眠をとって深夜に出立.
今回は箱根山越えたところなのでわりと近い旅行.
悠々仮眠をとりつつ7時頃に伊豆入り.


しかし,雨なんですよね.
2日ほど前に晴れの予報が出ていたので安心しきって天気の確認怠っていたとはいえあんまり.
小一時間様子見をしたもののしとしとじっくり降る雨のようで諦めて傘片手に温泉街を散策.


雨の温泉街というのも風情があっていいものですね.
狭い狭い通りに立ち並ぶ温泉旅館に川の流れる音.
早朝で人がいないこともあって静かに散策を楽しみました.


でここですよね.
時間が合えば中を見学することも出来るそうですが,時間の都合で今回は断念.

修善寺へお参りしてからさらに散策.
ぐるっと回ってみたんですが,他に手がかりになりそうなものは見当たりませんでした.

9時を待って修善寺駅へ.
目当てはボンネットバス.
以前は定期運行していたようなのですが今はイベント運行のみらしく,
無理してこの日来たのはボンネットバスが走るかもしれないという情報を得たからなんです.
しかし,予定の時間になってもバスは現れず.

まぁ,人数如何では運行中止もあり得るとか,集合場所が三箇所あるとかなので
確実に修善寺駅で捕まる保証はなかったのですが・・・・・・.
これが撮れなかったのは今回の旅行が敗北だということでしょう.


出鼻をくじかれて肩を落としつつ向かうは静岡,駿府城.
駿府は大御所の本城であり,徳川慶喜さんの隠棲の地でもあります.
江戸の始まりと終わりに縁ある地ということ.


駿府城跡は公園となっています.
地図で見たとき二重の堀が見えたので本丸堀と二の丸堀が残っているのだと思っていたのですが,
なんと残っているのは二の丸堀と三の丸堀だとか.
大御所の城が意外と規模の小さなお城だったことに驚きつつも二の丸へ入る.

中は広っぱ.まごう事なき広場になっています.
本当はここに本丸堀と本丸天守台があったと言うことですが,影も形も残っていません.
史料では兵営地として存城扱いになっているので用地確保のために本丸堀を埋めたということでしょう.


天守台跡.本当に影も形も.
いや白い砂が堀跡を表わしていたりするのかなとも思うのですが詳細不明.


坤櫓が現在復元工事中.


一度二の丸を出て外から.


何か石垣がいびつなことに懐疑してたんですが,どうもここに二の丸御門があったらしいです.
なぜか埋められて公園入口を移動させたらしいです.


外をまわって東御門へ.
ここは巽櫓と東御門の枡形を囲む多聞櫓が復元されています.


枡形内部.
石が新しいのが気に掛かるのですがその規模は立派なもの.


内部は資料館となっています.
さくっと見てまわるつもりが案内解説をしているガイドと方とたっぷり一時間以上話し込んでしまって
展示内容の半分くらいしか見ていない気もしますが,実に有意義な話をさせてもらいました.
同じお城といえど,私が興味を持っていることとお城が歴史の表舞台に立っていた時のこととは
全く異なるので説明をいただけると別視点で見ることが出来るので楽しいし,
自分がやろうとしてることへの裾が広がって有り難いです.


時間は押してしまっているのですが,そんな話の中で出てきたのが県庁.
ここの21階が展望フロアとして解放されているのでお城を俯瞰してみては,と.


平城なので縄張りもなにもとは思いますが,上からだと静岡の街もよく見渡せます.
中央に見えるのは発掘された本丸堀.


再び二の丸へ戻り紅葉山庭園を見学してから駿府城を離れます.


向かうのは掛川城.
静岡から掛川まで東名高速で直通なので大したことはなし.
ただ,到着してみたら掛川の街が交通規制中.
お祭り開催中みたいで掛川城へ近づけない.
仕方が無いので少し離れた場所に車を停めて徒歩で掛川城へ.


これは見に行きたい気を抑えつつ本題の掛川城へと向かいます.


掛川城は平山城で小高い山の上に本丸と天守がそびえます.
本丸とさらにその上に天守の丸があるといういうのが変わっていますかね.
山をそのまま削ってきたことがよく伝わる縄張りでした.


天守の丸まで上がってくると街が見渡せます.
太鼓櫓,祭り会場となっているメインの通りを眺める.

天守は木造復元.
木造の復元天守の先駆けと言えるもので1994年の建築です.
先月に行った白河の小峰城が1990年でそれに次ぐものにあたります.


そしてこれ.掛川城は現存御殿があるんです.
現存二の丸御殿.
御台所や厠など一部は取り壊されたようですが,御殿の大部分が残されています.

各地の城の構造によって本丸だったり二の丸だったりあるいは別の曲輪だったりと異なるようですが,
藩の中心として政務を執ったのはこのような御殿でした.
お城と言えば天守閣かもしれませんが,本当の中心はここ.
しかし,全国に御殿が現存しているのはわずかに四つ.
高知城と川越城に本丸御殿,そして二条城と掛川城に二の丸御殿が残るだけ.
お城の多くが兵営地として利用される中,広い敷地をとる御殿はほとんどが取り壊されました.




天守脇を二の丸へ.
お祭りの太鼓やお囃子をBGMに御殿を広いお屋敷とパネル展示を見学.
ふと展示を見て今やっているのが掛川大祭りといって三年に一度開催されるお祭りと知る.
え三年に一度とかお城見てる場合じゃねぇ!とばかりに表に飛び出す.

時刻は16時半.
そのまま二の丸美術館へ駆け込むつもりでいたんですが,共通券かなぐり捨てて祭り会場へ.




城下町の町ごとに屋台と呼ばれる2輪の山車とそれを引く人達の余興が順次披露されていくものみたいで,
私が行ったときにはもう残り数町だけになっていました.


この日の最後から二番目の雀連町.
余興の吉原雀を踊っている最中に雨.
それも急に激化して土砂降り.
それでも最後まで踊り通してくれました.


私は折りたたみ傘を忍ばせていたものの到底凌ぎきれない振り方だったので近くの公園で雨やどり.
突然出くわした祭りで雨に降られるというパターンは北海道旅行でもあったのですが,なんかあるんですかね.
それでも夕立だったようで30分ほど降り続けて弱まり見せたので車へと戻り,この日の行程終了となりました.


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