120731 瀬戸内旅行 4日目 高松・岡山編

4日目です.
この日は高松から岡山へ.

アルバム 120728-0804_瀬戸内







この日も朝日を狙います.
場所は屋島から高松市街を挟んだ反対側にある五色台.


昔は有料道路だったらしいですが,今は解放されていて夜間も乗り入れ出来ます.
とはいえ該当の一切無い道を真夜中に移動するのは不安なものでしたね.
見晴らしの良さそうな場所を探すのも一苦労でしたが月明かりのおかげで撮影箇所に目星がついたのでそのまま仮眠.


日の出前の染まった空.
女木島,男木島とその向こうの豊島,小豆島.
行き交う船のシルエットもあってとても綺麗.


小豆島の向こうにご来光.


反対側にみえる瀬戸大橋もオレンジに染まります.



日が昇ったので高松市内にとって返して栗林公園.
ありがたいことに開閉門時間は日の出から日の入りまで.
熱くなる前に庭園をまわります.

特別名勝の栗林公園は高松藩主の庭園として長い歳月をかけて作られた広大な庭園です.
三名園と言われる水戸偕楽園,金沢兼六園,岡山後楽園には外れますが,
木石の雅趣は三名園に優れりとまで言われる名園です.

7時前だというのにゲートのおっちゃんが見所と順路を丁寧に説明してくれました.
この季節の見頃は芙蓉沼のハスということで早速ハス沼へ.


開ききってる花が多かったけど朝日を受けて輝いてました.


芙蓉沼をぐるっと回ってから公園の南側の庭園へ.
松が黒々としてて力強く,池にも映えてとても綺麗.


池には鯉が泳ぎ,亀が甲羅干しの真っ最中.


栗林公園は山持ってるんですよ.
築山じゃなくて庭園の後ろにそのまま山を使うとか.


ぐるっと回って北出口へ.
途中に鴨場という鴨猟のための堀があって,
おとりのアヒルを使った鴨猟の方法が示してあって興味深い.
鴨場があるのは全国に5箇所だけだとか.



北出口からJR乗って高松駅へ.
駅員さんがちゃんといるのに駅舎がなかった.

高松駅を出てすぐに玉藻公園へ.
ここが高松城跡.

本丸,二の丸,三の丸と桜の馬場と連郭式の水城.
堀には海水が引かれ,潮の干満を制御するための水門も備えています.


本丸へは鞘橋が架けられているんですが,現在調査と工事中のため本丸へは入れません.


水門,いつ時代のものなんでしょうね.


二の丸から三の丸へ入ると海側にある月見櫓が目に入ります.
船の出入りを監視したとのこと.
月見櫓から横へ伸びる渡り廊下と中央の水の手御門.
この門から船で直接出入りができるようになっていました.




内側に目を向けると庭園と飛雲閣というお屋敷.
藩邸があったのですが明治に入って老朽化により取り壊し,再建されたもの.
藩時代のものとは別のようですが,それでも大正時代の建築ということで立派なもの.


桜の馬場から見る本丸天守台.
かなりの大きさがあってさぞ立派な天守があったのだろうと思われます.
天守は四国最大の規模だったそうですが,明治17年に老朽化のため取り壊されたそうです.
今は発掘調査と石垣の解体修理のために堀の外側を足場として埋め立てられています.
こちらも復元に足る資料がまだ揃っていないらしく
現在資料募集中です.


東入口にある艮櫓.
東の丸にあったものを太鼓櫓があったこの場所に移築したもの.
高松城で現存する建築は月見櫓と渡り廊下,水の手御門とこの艮櫓.


東入口からでて高松城を回り込むように高松港へ.
途中の建物の合間に石垣が残されています.



高松港からめおん2に乗船.


海の上から望む高松港と高松城の月見櫓.


向かうは,女木島.
前回は滞在が1時間だけだったので今回はゆっくりまわろう,と思ってたんですよ最初は.
幸いにも夏には海水浴客相手に増便あるから時間調整しやすいし,と.
しかしこの日は7/31.増便開始は8/1から.アウト.
つまり1時間滞在か3時間滞在かを選べ,と.
この旅行で2時間を失うのは痛かったので仕方なく1時間滞在.

しかし,冬期ではないので鬼ヶ島洞窟まではバスがあるのですよ!
以前のように時計見ながら自転車で駆け上がるという無茶をする必要はありません.素晴らしい!
船が着いて5分ちょっとしたら洞窟行きのバスが発車.
海水浴前に見物に行く人が多いみたいで大荷物の家族連れが多かったですね.


前回ひいこら言って登った道をバスが上がっていき,5分ほどで洞窟着.
石段を登って洞窟入口へ.


中は14度.涼しいか少し肌寒いくらい.
洞窟内はくらいので即座に35mmf1.8に切り替えましたが今見たらほとんどぶれてました.


前は私一人だったけど今回は人が大勢いるので解説付き.




そろそろ公開終わるそうですが,いや怖いよこれ.
鬼の大将の部屋と呼ばれる最後の大部屋は入口狭いせいか見落としてる人結構いたような.


洞窟を出たら出口を展望台へ.
ここからの見晴らしは素晴らしいです.
360度まるごと海と島.
風にそよぎながら時間ぎりぎりまで島の風景を眺めていました.


山の上に滞在出来たのは35分~40分ってところかな.
もう少しゆっくりしたいところですが仕方ない.
その後バスで港まで降りて船へ.




高松港へ戻ってきて港を撮影.
やっぱり山の形は参考にならないですね.



栗林公園に置いた車を取りに今度は琴電にのります.
駅の構内は二の丸と本丸の側にあるので鞘橋と天守台を撮るのに最適な場所でした.

そこから一気に高速へ.
坂出から瀬戸大橋を渡ります.


しまなみ海道が60kmと長いことを考えると橋だけの10kmはあっという間.
しかも眼前に島の風景が広がっているんですから長いなんて感じる間すらない行程でした.

しかもカーオーディオが気を利かせてAXLのbassy曲かけてくるんですもの気分爽快ですよ.
そのままぐんぐん走って高梁市へと.
何があるかって?
お城に決まってるじゃないですか.

臥牛山の小松山山頂にある現存天守のある城唯一の山城である備中松山城.
平日は8合目の駐車場まで入って行けて気軽に山登りできます.
ちなみに休日は下からシャトルバス運行らしいのでご注意を.


山の道は悪くはないです.
土道から石段,コンクリートと場所によってまちまちですが,
幅もあるし管理されているようなので心配はないかと.
でもコンクリートに砂被っているのでいささか滑りやすいかな.
距離700mほどだそうですが結構登ります.


まだ登ります.


ようやく見えてくるのが三の丸大手門跡.
厩曲輪,二の丸へと続く石垣も背後に控えて威圧感があります.


三の丸から二の丸へまた登ります.
二の丸へ上がると視界が開けて周囲の山々と高梁市街地が見えるようになります.


そして本丸をみる.
奥の天守は現存天守.
手前の五の櫓,六の櫓,南御門は復元.


天守は二重二層.
脇に入口である八の櫓からの渡り廊下があるので方向によっては三重にも見えます.


内部は大きな展示を置かず,建物内部をそのまま見せる形.
代わりにパネルにて廃城から今に至るまでの修理の様子の展示が示してあります.

備中松山城が今あるのは保存されるというより,山の上にあった故の放置されたままだったから.
明治はおろか大正時代にもうち捨てられたまま荒れ放題だったとか.
昭和時代になってようやく取り上げられ,昭和15年に大修理が行なわれ保存されることになりました.
この昭和15年というのも太平洋戦争開戦ぎりぎりですから,今あることが本当に奇跡のよう.
少しでも修理が遅れ開戦してしまってからだったらきっと残っていなかったでしょうね.


修繕により継がれ再利用された柱は虫食いだらけ.
廃城令から大修理まで放置されて70年.修理され今に至るまでさらに70年.
いまこうして見られる感動は筆舌に尽くしがたいです.


天守の裏手へまわってやはり現存の二重櫓.
まわりにはいくつもいくつも櫓跡がありますが,現存するのはこれただひとつ.


日が傾き始めたとは言えまだまた暑く,本丸でしばし休息.
ビデオ資料が置かれる復元の六の櫓が休憩出来るようになっており,外にはよく冷えたお茶が置いてあります.
暑い中,登ってきた後のお茶,大変おいしゅうございました.
地元のお茶だと言うことでしたが美味しかったのでお土産に買って帰りたかったんですが,売店などなくて残念.


ゆっくり山を下りつつ高梁市市街地を望む.


高梁市からは下道を抜けて吉備路へ.
日が傾き始めた中を鬼ノ城へ向かいます.

特に混みはしなかったものの18時過ぎてから山へ入るんでそこそこ暗い.
それを無茶して岩屋寺まで行ったもんだから収拾がつかない.

岩屋寺は鬼ノ城へ登る道を鬼ノ城からさらに3km奥へと分け入った場所にあるお寺.
温羅伝説の温羅が住んでいたとされる鬼の岩屋があるところです.

駐車場は広くて綺麗だったのでそこそこ管理されているのかと思いきや
駐車場からの道はすぐにアスファルトから細い山道へと変わり案内も乏しくなります.
不安に思いつつもたどり着きました.
距離はそんなでもないんですが,先が見通せないので踏み込むには勇気がいる道でした.


大きな岩.
これをして岩屋は確かに伝説になりそう.

山のこと,あたりも暗くなり始めてたので長居せずに駐車場へ引き返します.
“せっかくなら行きと違う道を”なんで考えるものじゃないですよ?
くねくね曲がる道を行きより長い距離歩いたような気がして,方向合ってない気がして,
と本気で背筋が冷えてきたあたりで駐車場に着いたので良かったですが,ホント危ないわ.
山に入るときは時間に余裕もって入って時々振り返って道覚えるようにしましょうね.



さて引き返して鬼ノ城.
ビジターセンター脇の駐車場に止めて歩くこと5分.
吉備路の街とその向こうに瀬戸内海が広がります.
山にそびえるは復元された古代城の西門.
夕陽に照らされてオレンジに染まっています.


角楼へ到着.
この太陽がだいぶ傾いています.
これは,まさか!


いや,これは朝日だ.朝日だよ~.


西門を出たところからの景色.
う~ん草が繁ると少し見え方が変わるのかな?
違うようにも見える.


以降日が沈むまで行動出来る範囲で探索.
ツツジの花咲く丘はここが怪しいと思ってるんですが,いかんせんツツジ咲いてないし・・・・・・.


結局明確な確証なしに日の入り.
せっかくなら夜景も撮ろうかと思ってたんですが,
山手なので日の入りから暗くなるまで待ち時間が結構ありそうだったので引き上げてしまいました.


鬼ノ城山は岡山空港の航路上のようでかなり低い位置を飛行機が降りていっていました.


夜景を諦めたことで早々に身が空いたのでがっつり休息にあてることにして5日目へと続きます.


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*