120729 瀬戸内旅行 2日目 とびしま海道・しまなみ海道編

さて,2日目です.

前日,呉から尾道へと花火大会のために移動してきましたが,
花火大会終了後,夜中にその道を引き返し改めて呉へ.
本当は1日目に竹原の後に行く予定にしていた大崎下島へと向かうべく安芸灘大橋へと向かいます.
が,やはり疲れが押して安芸灘大橋に到着前に仮眠.1日目にしてもうへろへろでした.
そんなこんなで2日目開始.

アルバム 120728-0804_瀬戸内







起きたら空が明るくなっていたので日の出諦めて安芸灘大橋通過.

この安芸灘大橋から7つの橋で7つの島が繋がっていて「とびしま海道」と名付けられています.
いずれは竹原なり大三島と繋がる計画があるとか無いとか.


安芸灘大橋を渡ってすぐの展望スペースから見る日の出.
すっかり昇ってしまってますが,照り返しで綺麗でした.

そこから大崎下島の御手洗へ.
4つめの島ではありますが,実質とびしま海道の終着点とも言える場所です.
安芸灘大橋から寄り道せずに30~40くらいでしょうか.
島の風景のなか,海とその向こうに浮かぶ島を脇目にドライブ.
でも,ちんたら走ってたら軽トラックに煽られるのでよそ見はほどほどに.


御手洗に来てもまだ朝は早いのでひとまず歴史のみえる丘公園へ.
みかん畑の合間を縫って続く細い道を上がっていきます.
公園の駐車場まではそんなに時間はかかりませんし,適所に案内もあったのでさほど迷うことはないかと.
でもすれ違いはできるのかな・・・・・・.


靄の向こうに浮かぶ島と御手洗の街.
早朝ということもあってまだ暑くなく,静かに風景を楽しむことができました.


風景ばかりで公園の写真が無いことに帰ってきてから気がつく.
きっと風景撮った後でちゃんと撮ろうとか思って忘れてたんだな.




御手洗へと降りてくると脇に観光用の無料駐車場があるのでそこを利用.
まだ7時過ぎなので観光客などおらず,店も当然開いていない.


島の風景を堪能しつつ町並みを散策.




満舟寺から郵便局へ抜け時計店から乙女座へ.


海縁を歩きながら反対側から再び街並みへ.
これはすごいですよね.竹原と似ているという言は自然に自然に出てきます.
ここと竹原を対にして出してきたたまゆらはよく分かってたんだなと実感.


街並みを抜けて天満宮へ.
蝉がうるさくて耳が痛いほど.




ここですよね.こうたんが空飛んだの.


のどか亭のモデルも見てみたいと思ったもののこの時点でまだ8時.
早すぎるので仕方なしに御手洗を引き上げ.


ここまできたのでとびしま海道最奥の岡村島まで行って対岸の御手洗港と撮る.
御手洗の街並みと歴史のみえる丘公園をセットで眺められるのはここから.

お次はとびしま海道を戻り豊島の十文字山展望台を目指します.
が,これが分かりにくいの.
案内板を見て道入っていったら民家立ち並ぶ狭い道を上がっていって目的の方向だけど一向に着かない.
本当にあってるのかも不安になった頃にまた案内があるんだけどもう信用ができなくなるくらい不安に駆られる道で酷い.
道は細いし舗装はされてるけど荒れてるしで,どこ行くのかしらんと思い引き返そうかと思った頃に到着.


ここ.
いや,ここ歩きで登ったとでも言うんですか?無理でしょ?


そんなことつぶやくほどすっかり心荒んでしまってますが,辿り着けたことに一安心しながら展望台から瀬戸内を一望.
来るだけの価値はある展望台ですが,すれ違いが怖くてもう来られないかも.

すっかり消耗してしまって松濤園も寄らず安芸灘大橋を渡り,再び向かうは尾道.


途中の三原で三原城へと立ち寄り.
三原城は小早川隆景の居城として築かれた城.
当時は海に面しており,軍港としても機能したという海城です.


今は天守台脇に三原駅が貫いていて,天守台とお堀を残すのみとなっています.
天守台に上がるには三原駅構内から階段を上ります.
公園のようになった天守台跡から三原の街が見られます.
鉄砲が主勢になる前に築かれた城ですがお堀はかなり広いです.
間をとると同時に船の往来を考えてのことなのでしょうか.
天守台脇に新幹線ホームがあるというのも不思議な感じがしました.

三原城を後にして,続くはしまなみ海道.
花火大会の後,本来はここから2日目が始まる予定でしたが,時すでに12時.
さぁ,がんがん行くよ!

尾道から高速に乗り向島を抜け因島へ.
因島大橋を渡ります.


因島北I.C.を降りてそのまま前回のように因島大橋記念公園へ.
前は車数台だったのに今回は車びっしり.
冬と夏の違いを実感しつつ因島大橋を見ながら大浜崎灯台へと.


戻ってきたっていう実感を感じられるのは良いですよね.
やはり白い灯台に青い空は映える.


灯台脇の海岸にて.
泳ぐ人がほとんどいないのはなんででしょうか.
海水浴場としては解放されていないのかな?


ここが似ているといわれてるの見てそんなでもないだろうと思ってましたが,
言われて改めて見ると分からなくもないですね.

記念公園への入口の反対側に白滝山の登山口があります.
前来たときに気になっていたので今回上がってみることにしました.
対岸にある黒滝山と対を成してるのかどうかは分かりませんが,なんとなく心引かれますよね.

山頂への道なんだからそこにみえるのが白滝山かと思っていたら
実はもう一つの山で登った後下ってもう一つの山へ登り始めるよく分からない道でした.
ともかくも山頂前の駐車場へ到着.
案内板曰く駐車場からは山頂まで7分の登山.


時刻は13時過ぎ.
天気は写真の通り.
つまり暑い.
足元はコンクリートで固められているので登りやすいんですが,つまり熱い.
頭上の暑さより下からの熱さで目まいしそうな状況になりながら山門へ到着.

白滝山山門から展望台までもう少し.
ここまでくると視界が開けるので絶景に目を奪われ少し熱さを忘れられます.
立ち並ぶ石仏の向こうに展望台.




ここからの眺めのなんと素晴らしいことか.
これは滝汗流して登ってくる価値はあります.
標高227mの山頂から因島の風景と瀬戸内の島々が360度一望できます.


山頂の景色を堪能した後下山して向かうは因島の南側のスーパーへ.
大きな通りの一本内側なので前は気がつかず素通りしてしまってました.
駐車場は屋上にあります.

撮影&買い物をすませ,因島から大三島へ.
大三島の大山祇神社へと向かいます.
この神社は古くから信仰を集めている由緒ある神社です.


正面から入りまず本社を参詣.立派な建物です.
植わってる天然記念物の楠が樹齢2600年とか蒙古襲来時の謂われの老木とか,
伝来ものの年代がいちいち古くて背筋が伸びる.
これだけでも十分に見応えあるんですが,本題はこれから.

山の神,海の神,戦いの神を祭る大山祇神社は,それ故に武将の奉納した甲冑,刀剣類が多く残されています.
それを展示しているのが紫陽殿と国宝館.
それともう一つの海事博物館は昭和天皇の海洋研究についての博物館.
海洋研究に使用した船が展示されています.

その紫陽館と国宝館.
撮影禁止なので当然写真はありませんが,これがすごいの.
展示施設としては小ぶりな施設なんですが,中に奉納された武具甲冑がずらずら~っと並べられてるんですよ.
それも重要文化財に国宝,年代も室町鎌倉当たり前.
普通の博物館ならトリとるようなものばかりが並んぶ様にはただただ打ち震えるばかり.
ここまですごいとは思ってなかったので展示をしっかり受け止められた自信が無いです.
それでも国宝館出た時にはもう再訪を誓っていました.
これは絶対もう一度行きます.

時刻は16時を前にしていたので急ぎ大山祗神社を後にします.
目的地のひとつは時間が限られているので伯方島を飛ばして大島へ.


大島の宮窪にあるのは「村上水軍博物館」
しまなみ海道のある芸予諸島は古くから村上氏が覇権を握っていた領域.
因島,能島,来島の三島に分かれて瀬戸内を縦に押さえていたのがこの三島村上氏.
大島と伯方島の間のにある能島城に,そのまとめ役である能島村上氏の居城がありました.
ここではその村上氏に関する展示を見られます.

17時閉館なので割と急ぎ足でしたが,ここの展示がなかなかにおもしろい.
基本的には子供向けな展示なんですがテーマごとに要領よく分かりやすく展示してあるので興味深く見させてもらいました.
また,子孫に伝わった物品資料類も別に展示してあって,
展示の向こうに今なお村上氏が大切に扱われている様が垣間見られるように思えました.
企画展示には能島城の発掘報告が展示してあって,これも実に興味深い内容.
資料買って帰ってきたら良かったと今になって悔やんでいます.


3階の展望スペースからは対岸の能島城跡が望めます.
能島と鯛島の二つをもって構成される島城です.


村上水軍博物館の入口には復元された小早船が展示されています.


17時を過ぎたので博物館を後にして能島城跡に近づいてみる.
木が生い茂り,今は何の変哲も無い小島.
ここが能島村上氏の居城だったなんてねぇ.


そう思いつつも眼下の海に目を向けてみるとすごい潮の流れ.
これ海じゃないでしょ.川じゃね~の?ってくらい波が流れていく.
潮の流れで白波が立って海面に段差ができてるってちょっと信じられない.
これを持って能島の守りにしたというのは確かに納得出来るかも.
時間に余裕があれば潮流体験の船に乗って見るのもありだったかも知れません.

ひとまず能島を一望したいというのがあったのでそのままカレイ山展望台へ.
高速道路の脇をぐんぐん山を登って駐車場へ.
そこから歩いて5分かかるかどうかで展望台に到着.


上からの能島城跡.
結構な高さがあるのでその地勢がはっきり見て取れます.


またそこからの眺めもなかなか.
向こう側に伯方島を望みます.

日が傾き始め時間も残り少なくなってきたので飛ばした伯方島へと向かいます.


まずは喜多浦八幡神社.まぁここですわな.
丘と言うより小山みたいになっていてその上に八幡様が祭ってあります.


急な石段を登ると上は結構な広さがあります.
ぐるっと参拝して裏手に駐車場があるのを発見,
そのまま裏参道を通って戻ってきて伯方島の南側へ.


ここも撮りたかったんですが,車を止める場所が分からなかったので車載カメラで.
特にお腹も減ってなかったのでラーメンも素通りだったのですよ.

通りを抜けてそそくさと再び大島.
日が沈むのも間近と言うことで本日の夕陽ポイントたる亀老山展望台へ.
空がオレンジに染まる中山を登っていくと視界が開けて見えてくるのは海と島と橋と並ぶ三脚.
特にイベントも無いのにお仲間いっぱい.
まぁこの夕景なら納得です.


この景色.一日かけて島を渡り歩いてきた締めくくりに最高じゃないですか?


行き交う船と来島海峡の急流を前に日が沈むのをゆっくりと眺める.


日が沈むと橋に灯が入ります.
向こうには今治夜景が広がり頭上にはほぼ満月の月明かり.
実にいい風景の中,一日を終わることができました.

このあと,今治へと入り休息して3日目へと続きます.


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*