先日,岡山香川の旅行をしてきました.
目的は北海道に続く舞台探訪.
三日間を分割でレポしていきたいと思います.
また,旅行記事とは別に舞台探訪記事も立ち上げる予定です.
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アルバム 111216-1218_瀬戸内 |
ではまず一日目の直島,女木島(鬼ヶ島),高松編です.
前日の仕事終了と共に駆けだして夜行バス乗り場へ滑り込でバス泊で岡山へと出立.
寝ている間についてしまうというのは体力的にありがたいですが,はるばる中国地方までやってきたという実感が薄れてしまう点ではもったいないですね.
もっとも自分の今回はスケジュールと体力の関係で夜行バス選択しか亡かったので致し方ないのですが.
さて,朝7時前に岡山駅に到着して,電車で宇野港へ.
通学時間帯の用でJKに囲まれながら,窓の外には朝焼けの名残を見つつ小一時間の電車旅.


宇野駅に到着すると目と鼻の先のフェリー乗り場から,向かうは直島の宮浦港.

出港とともに広がる島の風景.
地肌がむき出しで割と荒々しい雰囲気を持っていますね.

船旅は20分のあっさりしたもの.
宮浦港に着いたら早速周囲の探索.
事前に調べてあったところを目的地にしてキョロキョロ歩き回ります.

まずは,通学路.
直島の幼稚園,小学校前の緩いカーブです.

戻りがてら散策しに適当な路地へと入ったらあっさり遭遇した寮.
複数棟の集合住宅だと思われます.

この辺りはどこも瓦屋根に塀や垣根という昔ながらの風景になっていて,実にいい雰囲気を持っていました.
たぶん,通学路その2も直島のどこかにある気がしますね.


そして,ぐるっと戻ってきて宮浦港.
この桟橋にフェリーが着くので,下船後に時間うまくずらさないと船のいない港は撮れないのです.

目の前には住吉神社.
名前としてはどこにでもある神社の名前なんですが,やっぱり素通りできませんので.
そして,次どうしようか,と港においてあった島のガイドみてて吹きました.
直島銭湯 「I ♥ 湯」
これ,どう考えても作中の銭湯「I want 湯」の元でしょう.
まさかこれの元ネタがあるとは思ってなかったのでびっくり.
早速現地へ.場所は宮浦港のすぐ目の前.



なんと奇抜な外装というかどうしてこうなった.
これも芸術家とのコラボだとか何とか.
14時からのオープン立ったので中を見ることはできなかったですが,あのデザインなら中が作中のような普通の作りではないだろうと予想できます.ともかく次はこれ入りにこないと・・・・・・.

そんなことで時間になったので一路高松へ.
右手には瀬戸大橋,左手には直島,豊島,小豆島といった島々を見ながらの1時間の船旅.
半分ほどすぎると男木島,女木島が見えてきます.
この女木島は別の名として「鬼ヶ島」という名を持っていまして,昔,鬼が住んでいたと言われる大洞窟があります.これほど鬼ごっこにふさわしい島はないでしょう.

これ,作中の美夜島の全景じゃないかと思っています.島の形がそっくりな上に集落の位置や道の形も似ていますのでまず間違いないでしょう.
この位置どりで撮影するためには直島-高松航路の途中で狙うしかないという辺りも取材経路が見えていかにもな感じですね.
ずっと甲板で写真撮ってたかったんですが,この日はやたらと冷える日でして海風に耐えかねて,船室と甲板を行ったり来たりしていました.
そうこうしているうちに高松到着.


降りるやいなやで高松港のフェリー埠頭撮影.
これはあまつみそらに!のフェリー乗り場だそうで.
実はどの埠頭かわかってないのですが,フェリー埠頭は基本的に同じデザインだったのでモデルらしい第32こくさい丸に出会えなければ判別しようがないかな.
(残念ながら出会えず)

その後女木島行きの船めおんに乗り込み女木島へ.

直島のフェリーより小降りの船でゆったり20分.
船が小さいせいなのか風が強いせいか(たぶん両方)どえらく揺れていました.
それこそ出向前なのに歩いたらふらつくほど.とてもじゃないけどデッキに出られませんでした.
さてここからがタイムトライアル.
向かうは鬼ヶ島大洞窟ですが,なんと冬場はバスが運休している!しかも船は一日5便なので次の便で女木島離脱は必定.徒歩だと洞窟まで30分だとか!
下船後速攻で鬼の資料館兼売店兼食堂兼フェリー乗り場な鬼の館で電動のレンタサイクルを借りて心臓破りな山登り.距離こそ3kmくらいかな?10分程度で上がれたと思います.電動とはいえ全力で山駆けあがったらすっかり息があがってしまって這々の体で山頂付近の大洞窟へ.


こんな冬の日でも係の人がいまして,案内してくださいました.
中へ入ると薄暗い中にぼんやりと明かりが灯っていて不気味な空間.鍾乳洞なんかの自然な洞窟ではなく人が掘ったらしい人工感漂う不思議な洞窟でした.そりゃ鬼がすんでたなんて言われても納得な感じ.中には鬼の人形が所々に置かれています.
ひっそりとした中,水のポタポタ落ちる音と電灯の小さな振動音.妙になま暖かい風.ライトアップされる鬼の人形.当然客は私一人.
はじめの方は夢中でシャッター切ってましたが次第に心細くなってきて怖かったです.



洞窟の規模は400mの長さあるだけあってかなりのもの.
気がついたら結構な時間がたっていたので,もう一つの見所の展望台を駆け抜ける形に.


この展望台素晴らしいです.
360度瀬戸内を見渡すことが出来,また天気も良かったので素晴らしい光景が広がっていました.じっくり見ている暇がなかったので手当たり次第の写真.

そのあと自転車で駆け降り麓まで3分ちょっと.1分だけ住吉神社へ立ち寄って,また全速力.
なんとか出港前に乗り場にたどり着きましたが,いや~危なかった.次はちゃんと時間に余裕もって行動したいです.

何とか間に合った帰りの船で高松港へ.
日が短い季節なので仕方ないですが,時刻はやんわり夕方.夕焼けをとりに向かうは屋島.
源平合戦で屋島の戦いのあった場所というとわかりますでしょうか.高松の東側,遠目からも特徴的なのっぺりとした台地となっていて,展望台からは高松市街と瀬戸内の島々が一望できます.
山頂までは琴電とそれに連絡しているシャトルバスであっさりと到着できます.

屋島山頂.
素晴らしい景色でしょう?さっきまで行っていた女木島がぽっかり浮かんでいて,乗ってた船まではっきり見えました.



しかし,寒い.
吹き上げる風がすさまじく,涙が止まらず難儀しました.なんとか日の入りまでがんばって見てましたが,とても三脚立てる余裕なくバス停に引き返して高松へ引き返しました.
バスの時間には夕景が夜景に変わっていましたがなかなかのものでしたね.今度来るときは寒くないときに撮りに来たいものです.
高松に着いたらもう真っ暗.
あとはおとなしく高松港から小豆島行きのフェリーへ.
船中,テーブル席でノートや辞書広げる学生達が多く,私みたいな観光客相手の船だけでなく一般の足なのだと感じられる光景でした.
そのまま小豆島の土庄(とのしょう)港の宿にて宿泊.