先日日光へ行って来ました.
今回は鴨川の時と同じくCocotte*keltのこまさんとの紅葉狩り旅行.
cf.こまさんの同旅行レポ
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アルバム 111024_日光 |
本当はもう1週か2週遅めの予定だったんですが,今が紅葉の見頃だと知って急遽日程変更しました.
あいにくの雨予報だったんですが,前後の都合が付かなかったので押してこの日に決行.
相も変わらず早朝にこまさん呼び寄せて外環から東北自動車道を経て日光道へ.
はじめの頃は晴れ間も見えたり天使の梯子が見えたりとさい先良さそうな出発だったんですが,
日光に近づくごとに暗くなっていく空・・・・・・.
とりあえずは様子見に,と中禅寺湖を目指しました.
中禅寺湖へ行くには日光からいろは坂というカーブ道を抜けます.
軽自動車でうんうん唸りながら登って明智平へ.

見事な霧です.むしろ雨も降ってました.
や,単に山の上でガスってるだけなんですがね.
本当ならここから男体山が一望できるらしいんですが,何も見えませんでした.
ここで雨待ちがてら一服してから奥日光へ.
中禅寺湖のさらに向こうに湯ノ湖という湖があり,そこに大きな滝があります.


これが結構な迫力あるんですよ.
断崖を水が落ちるんじゃなくて,急斜面を水が駆け下りてるって言うんですかね,
要は崖が勾配を持っているので,水量の割にえらく白い滝でした.

滝の脇には遊歩道があり,滝の落下口へと上がることができます.
周囲は紅葉の見頃から終わりの時期.
前日の雨で散りはしてるものの,鮮やかに色づいた紅葉や楓が針葉樹の緑や滝の白に浮かび上がります.


上に上がるとすぐ近くから滝の下が見下ろせます.
後ろを振り返ると湯ノ湖の静かな水面と硫黄の臭い.
雨の後の湿っぽさとガスの加減で神秘的な雰囲気をまとっていました.


その後,道を引き返して戦場ヶ原へ.
いい時間だったので雲の晴れ待ちを兼ねてレストハウスで昼食をとってから戦場ヶ原へ.


戦場ヶ原.周囲が森に覆われているというのにこの一帯だけ湿地帯となっていて荒涼とした雰囲気を漂わせています.
遊歩道もあるみたいなんですが,残念ながら工事中の通行止めで大して歩くこともできずそのまま撤退.
そのまま中禅寺湖方面へ向かい竜頭の滝へ.



湯滝とは違い段々が連なった急斜面という感じの滝で迫力というより流量の割に優しい流れの滝だと感じましたね.
滝の流れる先は中禅寺湖.
遊覧船も見えたんですが取り逃してしまいました.

美しい2本の牙.龍の鱗に流れてここで竜頭とはうまいたとえですな.
そして中禅寺湖へと戻ってきました.
ちょうど雲間から日が差して来て湖面が輝いていた時間帯.


しかしまぁ,じきに左手からのぉわ~っとガスが降りてきます.

そんななかのんびり歩きながら三大瀑布たる華厳の滝へと向かいました.

名だたる名瀑 華厳の滝
・・・・・・まぁ,その,なんだ.
誰かが笑わない猫像に祈ったんだな,たぶん.
周囲一帯がこんな感じなんでどうしようもないってことで中禅寺湖方面はここで切り上げ.

次に向かうは日光東照宮.


駐車場から階段上がった途端に雰囲気が変わり,参道を奥へ行くと鬱蒼とした雰囲気があたりを包みこみます.


やはり雰囲気が違いますね,東照宮.
一般概念のお宮さんの清廉で凜とした重みじゃなく,厳粛なずっしりした重みがありますね.
そしてやはり建物の金箔が目立つというかなんというか・・・・・・.

有名な陽明門の逆柱.


左甚五郎の眠り猫と裏の雀

その奥には奥宮があり,そこまでの参道がもう本当にずっしりと重い雰囲気.
ガスってるのもあっていったいどこの世界に迷い込んだのかと思ってしまうほど.
周囲の木々は本当に太く立派で,でもきちんと手入れされていて,やはり徳川の手厚い庇護があったことを実感しましたね.
ことに先月姫路城や松本城といった現存天守を見にいって,明治~昭和の時台の凄惨たる状況を知ったところだったので,
絶えずお上のもとで守られ続けてこそのこのずっしりとした存在感なのかな~と.
今我々がこういった明治以前の文化財を感じることができるというのはすごく有難いことなんだと思いますね.
その後は撮影禁止な本社と鳴竜を見て,聞いて,という感じ.
美術館に行ってみたかったのですが,5時になってしまってアウト.
そのまま帰るという流れになりました.
天気が悪かったので写真にも旅程にも今ひとつというところはありましたが,
ガスの中の紅葉というある種このときしか撮れないものが見られたというのはプラスに考えたいですね.
それに,日光を日帰りで,と考えた私の見立てが根本的に甘かったですね.
こんな天気で断念した箇所多かったにもかかわらず時間切れとか思ってもみませんでした.
これはもうリベンジしないとね.