コインポケット付革製キーホルダー

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いまじならっくの革細工,2017年夏の新作の紹介です.
今回はキャラクターの絵が入った革製のキーホルダーを製作しました.

特殊な絵入れ加工でキャラクターの可愛さと存在感を出しつつ,背面にはコインポケットが備えてありるのでいざというときに役に立つ,日常使い可能で,便利なキーホルダーとなっています.

イラストはアイドルマスター シンデレラガールズの早坂美玲,森久保乃々,星輝子の三人.
私の推しユニットであるインディヴィジュアルズというユニットの三人で,イラストをnitro*様に描き下ろしていただきました!


ここではこの革製キーホルダーについてご紹介します.





○キーホルダー概要
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革部分サイズ:幅35mm,高さ55mm,厚さ3~4mm
色:キャメル(糸色:ブラウン)
縫製:手縫い
コバ処理:有り
表面:レーザー焼き入れ後,型押しによる絵入れ
裏面:コインポケット仕様(500円玉一枚収納)
金具:Dカン,新ナスカン
イラスト:nitro*様

表面に2mmのヌメ革を,裏面に1mmのソフトなめし革を用い,縫い合わせて作ったシンプルな外観のキーホルダーです.
落ち着いた雰囲気のアイテムで周囲にも良く馴染むので,グッズでありながら,日常使いでも問題なく使用出来るよう作りました.

特徴は表面の絵の入れと裏面のコインポケット.



・存在感のある絵入れ処理
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表面は固い革にレーザー加工機でキャラクターを焼き入れています.
その後,焼き入れた部分へ型押しをすることで,絵に凹凸を付けています.
黒い焼き跡と合せた凹凸によって,絵に立体感が生まれるので,キャラクターの存在感が増しました.
二段階の絵入れですのでかなり手間がかかるのですが,それだけに完成時の出来映えの良さは満足していただけるものになっています.


・困ったときに役に立つコインポケット
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裏面は柔らかい革を使用しており,500円玉が一枚入れられるコインポケットにしています.
日常的に出し入れするためのものではなく,何か困ったときに使う緊急用コイン入れとして用意しました.
財布を忘れたり,残金が無くなった,携帯を壊したりなど,「あとちょっと小銭があれば・・・・・・」という経験はみなさんにも一度はありますよね.そんなときに500円玉が一枚出てくると乗りきれるかも知れない.このコインポケットはそんないざというときのために用意しました.
日常使いが出来て常に持ち歩くアイテムだからこそ,役に立つことがあるはずです.
他にもライブのドリンクチャージを入れておく,SDカードを収納するなど,小さなものをしまっておくことも可能です.

また,500円玉を入れるだけで重量感や芯代わりになって安定感がでるため,キーホルダーとしての存在感も向上します.




○注意点
本アイテムは,革製品です.
水濡れについては十分にご注意下さい.
濡れた状態となると色落ちや色移りが起こる可能性があります.
また,高温多湿状態で放置しますとカビが発生する可能性があります.
風通しの良い涼しい場所で保管するようにして下さい.




○製作経緯
グッズとしてのキーホルダーと言えば,今はアクリルキーホルダー一辺倒ですよね.絵描きさんの絵がダイレクトに表現できるいいアイテムだと思うんですが,部屋に飾ったりオフのときに持って出たりは出来ても,日常で使うには若干のハードルがありました.せっかく可愛いアイテムも,傷がつくしカチャカチャ鳴るしと場所を選ぶので,どうしても自分で使うには,実用しにくいアイテムでした.

仕事場へ持っていっても気にならないくらい自然に使えるアイテムが欲しい.もう少し落ち着いたグッズアイテムが欲しいとずっと思っていたんですが,どうも出る気配がありません.
なら自分で作るか,というのが今回の発端.

幸いにもコインシリンダー製作で革の加工は小慣れてきたし,自分用デザインとして,絵入れの技術は目途が立っていたので出来るんじゃ無いかと.

私が欲しいアイテムなんだからお気に入りキャラで!
私が推しているインディヴィジュアルズだ!という流れ.

絵はnitro*様に描き下ろしていただきました.
冬にオンリーイベントで手にしたnitro*様の同人誌が素晴らしくて,可愛らしいし,キャラクター愛に溢れているしと数年来のクリティカルヒットでして,この絵でキーホルダーが欲しい!と,いてもたっても居られなくなってお願いしたところ,ご快諾くださいました.革へ型押しするために,なかなか絵の制約が多かったにもかかわらず,素晴らしく可愛い絵をいただけて,感謝感激です.

製作工程自体は思い通りに進んだものの,肝心の縫製工程が難しかったですね.本当はミシンを導入したかったのですが,使用している固い革なので縫えるミシンが買えず全て手縫いにて製作となりました.手縫いですと,かなり時間がかかるため,それほど多くは作れませんし,どうしてもお値段がはってしまいますが,ご満足いただける仕上がりになっていると自負しています.どんなものか,参加するイベントにて展示していますので,一度ご覧になっていただければ,幸いに思います.

どうぞよろしくお願いいたします.




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