前日日暮れに高速へ入り,夜通し走りました.この年になればいい加減,体力はありませんからちょこちょこ仮眠を取りつつ出雲まで.中国道まではさして問題なく走ってましたが,米子道へ入った辺りからはへろへろになってSAで眠っている間に明るくなってしまってました.
出雲インターを出たのは9時頃かな?

まずは神西湖へ.親水公園から.ここはものべのHappyEndの舞台のひとつ.そう,今回はものべのの舞台探訪も兼ねています.昨夏の中国地方旅行のときはちょうどものべのプレイ中で,出雲が出てくる前のところだったので,後からニアピンしていたと気がつきました.何にも知らずに通り過ぎていたとはもったいないことをしたと思っていましたが一年経たずに戻ってくるとはね.って北海道の時もそんなことしてたような・・・・・・.

天気は良好でさい先良いスタート.先人の探訪者の情報では湖のどの辺から見ているのか,視点まで特定できなかったので手間取るかと思ってましたがあっさりと特定.

続いて神西城跡へ.一応公園として整備されていたようですが,今年は一度も手入れが入っていないという感じの荒れた道を上がって行きます.公園としては粗末かも知れないけれど,山城としてはよくあることなので気にしません.

でもあまり遺構らしきものは見当たらなかったかな.戦国時代初めの頃の城みたいですから地形をそのまま使った土塁城で風化したと言うことなのかなと思っています.

山頂.舞台というにはちょっと決め手に欠ける気がするけど,どうなんだろう?他の山を探索できれば良かったんですが,あいにく時間が押しているのと下準備が足りなかった.

少し奥まで足を伸ばして那賣佐神社(なめさじんじゃ)へお参りしてから元の道へ引き返しました.

続いて,くにびき荘.国民宿舎の前までずかずか踏み入っていくのも気が引けたので悩んでたんですが,日帰り入浴をやっているということだったので入りがてら行こう,としたものの行ってみたら月曜日は午後しかやっていないという話に断念.旅館の室内は宿泊予定がないのでどうしようもないです.
ということでものべのの出雲編は回収したので山口県へ向かいます.が,長いの島根県.移動距離100kmで効かないのね.バイパスというか高速の無料区間がそこそこ伸びていたのでそれを使えよってことだったんですが,あいにく下調べが出来ておらず延々と山道を進行.

途中で埋没林公園へ.ここも昨夏の取りこぼし.石見銀山でサイドミラー壊して仕方無くすっ飛ばして出雲まで駆け戻ってしまった場所.

こじんまりした公園だなという感じなのですが,埋没林だけあって地下に施設があります.なんでも谷全体が古木の林だったらしくそこに三瓶山の噴火で火山灰が降って埋まってしまったらしい.

中へ入ってみると下へ向かう階段があり掘り下げたスペースに大木がどーんと.おそらくは発掘したまんまの状態で展示してあるんでしょうが,巨木が無造作に転がっているというのはちと残ないかな?切り株のスケールが半端ないです.

もう一方の展示スペース.う~ん距離感分かんないや.

屋外にも転がっている切り株.

続いて物部神社へ 石見一宮ということで立派なお社.ものべのの作中でもちらりと触れられているのはここじゃないかと思っていますが,はてさて.

あとは延々と山道を津和野へ.もう夕方も近かったので第一目的の津和野城へ.下道でも上がれるらしいですが,時間が押していたのでリフトで.松山城を思い出すけど,それよりか高低差ありますね.津和野城は山の尾根を山城として用いている感じでリフトの乗降所から本丸へと歩きます.

途中にあるのが出丸.荒いけどちゃんと石組みが組まれています.

結構広いし,視界もかなりありましたね.

続いて本丸へ.新緑の青葉が作るコントラストが綺麗で,ほんと気持いい.

苔蒸した大きな石垣群.近世山城のこの雰囲気は好きです.

でも崩落したのか足場を使って本丸へ入る.

入ってすぐの馬立と台所.排水溝が残っています.

ぐねぐね曲がりながら上がっていくと・・・・・・.

視界が開けて津和野の街を一望出来ます.なかなかの眺め.屋根の色が統一されているし,比高があって対向に山.美しい構図です.石垣を遮るものがないこの感じは何とも言えない爽快さがあります.


山の梺見下ろせば青く細い川 橋のたもとの造り酒屋がどれかは分からないですが,これは美しい.

リフトを降りたのはリフト終了ギリギリ.津和野では安野光雅美術館も行きたかったのですが,あいにくと時間切れ.翌日に街並みと含めて見ようと思っていたものの結局見逃したままになってしまいました.
17時ラインは過ぎてしまいましたが,5月なのでまだ日は高い.この日最後は須佐のホルンフェイスへ.

はっきり現れた断層を見にいきましたが,見事ですね.黒と白の地層がはっきりと現れています.

周囲の地形も岩肌が剥き出しですが,黒白がはっきり出ているのはこの辺りだけで他は割と普通.不思議なものですね.

夕日を前にゆっくりと岩と波を眺めながらこの日は行動終了.近くの道の駅併設の温泉に入り,萩へ向かいました.